システム手帳 サイズ選びの悩み
――各サイズのメリット・デメリットを実体験から語る――
システム手帳を使い始めると誰もが一度は悩むのが「サイズ選び」ではないでしょうか。
A5、バイブル、ミニ6、M5――それぞれ魅力があり、一度使い比べるとどれも手放せなくなります。
私自身もいろいろなサイズを使い分けてきました。
仕事用、プライベート用、アイデア帳、メモ帳……と、場面によって“ちょうどいい”サイズは違います。
今回はそんな実体験をもとに、システム手帳の代表的な4サイズ――A5、バイブル、ミニ6、M5――の特徴やメリット・デメリッ ト、そしておすすめの使い方を紹介します。
A5サイズ|「書くこと」がメインの人に
まずは最も大きいA5サイズ。
一般的なシステム手帳の中でも存在感のあるサイズで、机の上で使うには圧倒的に快適です。
リング径も10mm〜30mm、ものによっては40mm近いものまであり、容量も抜群。
まさに「書斎のような手帳」といった印象です。
メリット
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リフィルの面積が広く、自由に書ける。
ToDoリスト、会議メモ、スケッチ、思考整理――なんでも1ページに収まります。 -
情報を1ページにまとめられるので、ページを行き来する手間が少ない。
複雑なプロジェクト管理にも向いています。 -
市販リフィルも比較的多い。
フォーマットの種類も豊富で、カスタマイズの楽しみもあります。
デメリット
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とにかく大きくて重い。
カバンに入れるとスペースを取り、立ったまま書くのはほぼ不可能。 -
外出には不向き。
常に持ち歩くタイプの人には少し荷が重いかもしれません。
向いている人
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手帳を使う場所が自宅や職場など、決まったデスクの上な人。
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大きな手帳でも気にならず、“書くこと”を楽しみたい人。
A5サイズは「携帯するノート」ではなく、「机上の司令塔」として活躍します。
私は一時期、A5で1日1ページの日記をつけていました。
書く量に制限がないので、思考整理や長文メモにも最適です。
バイブルサイズ|最もバランスが取れた“王道サイズ”
次に紹介するのは、もっともポピュラーなバイブルサイズ。
手帳売り場に並ぶラインナップの多くがこのサイズです。
A5よりも一回り小さく、持ち運びやすい。
それでいて十分な記入スペースを確保できる――バランスの取れた存在です。
メリット
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リフィルの種類が圧倒的に多い。
週間・月間スケジュール、プロジェクト管理、ノートリフィルなど、探せば何でもあります。 -
立ったままでも書けるサイズ感。
外出先でサッとメモを取るにも十分。 -
A5より小さいが、書き込みスペースは十分。
筆記面が広く、日常メモから仕事のタスク管理まで万能です。
デメリット
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持ち運びはできるが、常に携帯するには少し大きい。
バッグが小さい人や荷物を減らしたい人には不向き。 -
リング径が25mm前後で、厚くなりやすい。
あれこれ挟みたくなると、すぐパンパンになります。
向いている人
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仕事もプライベートも1冊で管理したい人。
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使いやすさと自由度の両方を求める人。
私自身、今のメインはこのバイブルサイズです。
予定、タスク、アイデア、ブログの構成メモ――全部ここに入れています。
「万能」だけど「中途半端にならない」安心感があり、初めてのシステム手帳にもおすすめです。
ミニ6サイズ|持ち運びにちょうどいい“軽快サイズ”
バイブルよりさらに小さいのがミニ6。
ざっくり言うと、バイブルの半分くらいのサイズ感です。
小さいながらも意外とリング径は20mm前後と大きめのものも多く、「小さくても頼もしい」存在。
メリット
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持ち運びがまったく苦にならない。
バッグの隅に入れても邪魔にならず、外出時の相棒にぴったり。 -
書くスペースは意外と確保できる。
細字のペンを使えば、タスクや日記も充分書けます。
デメリット
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書ける量はやはり限られる。
情報を整理したり、長文を書くには少し窮屈。 -
リフィルの種類が少なめ。
探せばあるが、A5やバイブルほどの選択肢はない。
向いている人
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手帳を常に持ち歩きたい人。
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メモや簡単なスケジュール管理が中心の人。
ミニ6は、カジュアルに持てるのが最大の魅力。
外出先でアイデアをメモしたり、買い物リストを管理したりするのにちょうどいいサイズです。
私は一時期、カフェでの思考整理用にミニ6を使っていました。
A5を広げるほどではないがスマホでは足りない――そんな“中間の快適さ”があります。
M5サイズ|最小にして最強の“ポケット手帳”
最後は、最小のM5サイズ。
カードサイズほどの大きさで、手のひらにすっぽり収まります。
「手帳というより、メモ帳やお守りに近い存在」と言った方がしっくりくるかもしれません。
メリット
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とにかく小さい。
ポケットにもバッグの隙間にも入る。常に持ち歩ける安心感があります。 -
ちょっとしたメモには十分。
電車の中でのひらめきや買い物メモなど、スピードメモに最適。
デメリット
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たくさん書くのには不向き。
1ページに書ける情報量が少ないため、内容整理には工夫が必要。 -
リング径が小さく、ページを多く入れられない。
10mm以下が主流なので、すぐにパンパンになります。 -
リフィルの種類が非常に限られる。
向いている人
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どこでもメモ帳を持ち歩きたい人。
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メモさえ取れれば十分という人。
私はM5を「サブ手帳」として使っています。
バイブルに書くまでもないアイデアや、ブログの下書きメモをM5にメモ。
帰宅してから内容を整理する――そんな使い方です。
ポケットに入るサイズなので、思いつきを逃さない相棒として重宝しています。
サイズ選びに「正解」はない
ここまで4サイズの特徴を紹介しましたが、どれが一番かは人それぞれ。
私の知り合いには、A5(しかもリング径40mm!)を毎日持ち歩く営業職の人もいますし、
逆にデスクワーク中心なのにミニ6を愛用している人もいます。
どちらも仕事ができる人たちです。
つまり――サイズの向き・不向きより、“使う人の生活スタイル”がすべて。
私の結論:メインはバイブル、サブはM5
今の私は、
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メイン:バイブルサイズ(すべての情報を集約)
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サブ:M5(瞬間メモ用)
という組み合わせに落ち着きました。
A5ほど大きくなく、ミニ6ほど小さすぎないバイブルがちょうどいい。
M5は「思いつきを逃さない捕獲ネット」として手放せません。
まとめ
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A5サイズ:机上派・書く量が多い人向け
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バイブルサイズ:万能型。最初の一冊にもおすすめ
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ミニ6サイズ:軽快で携帯性重視の人向け
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M5サイズ:最小限派・メモ重視の人向け
システム手帳は、使い方次第でどんな形にも変わります。
自分の生活リズムや筆記スタイルに合わせて、一つを極めてもいいし、複数を使い分けてもいい。
ルールも正解もありません。
お気に入りの一冊を見つけて、「自分の思考の居場所」にしていくこと。
それが、システム手帳のいちばんの楽しさです。

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