ベトナムの挨拶

ベトナム語

ベトナムの挨拶

今日は、ベトナムでの基本的な挨拶についてお話ししたいと思います。

日本とベトナムの挨拶の違い

日本では、時間帯によって挨拶が変わります。

  • 朝は「おはようございます」
  • 昼は「こんにちは」
  • 夜は「こんばんは」

朝に「こんばんは」と言う人はいませんし、夜に「おはよう」と言えば、「昼間ずっと寝てたの?」と思われるでしょう。

しかし、ベトナムでは朝から夜まで同じ挨拶が使われます。

朝から晩まで「シンチャオ!」

ベトナム語の基本的な挨拶は「Xin chào(シンチャオ)」です。

※ ベトナム語は声調が6種類あるため、正確な発音を厳密に表記するのはカタカナでは難しいのですが、簡単に「シンチャオ(語尾は下がる)」と覚えておくとよいでしょう。

朝会ったら「シンチャオ!」、昼も「シンチャオ!」、夜ももちろん「シンチャオ!」

ある意味、シンプルで覚えやすいですね。

ベトナムに旅行に行く方は、まずこの挨拶を覚えておくと良いでしょう。

でもベトナム人はあまり「シンチャオ」を使わない!?

実は、万能な挨拶と思われる「シンチャオ」ですが、ベトナム人同士ではあまり使われません。

「シンチャオ」は少し他人行儀な挨拶で、主に次のような場面で使われます。

  • 初対面の人への挨拶
  • 接客業の人が客に対して使う
  • 外国人に対する挨拶

つまり、「まだ相手のことをよく知らない」場合に使われる挨拶なのです。

ベトナム語は相手との関係が重要

なぜベトナム人が「シンチャオ」をあまり使わないのか? それは、ベトナム語が相手との関係性を重視する言語だからです。

例えば、日本でも普段「俺」と言っている人が、上司やお客様には「私」と言うことがありますよね。

ベトナム語ではこの違いがさらに細かく、

  • 目上の人
  • 目下の人
  • 年上の人
  • 年下の人

など、関係性によって呼び方が変わります。

挨拶も同様に、「誰に挨拶をするか」が重要です。

そのため、相手との関係が不明な場合や、まだ親しくない場合には「シンチャオ」を使います。

親しくなると挨拶も変わる

実際、私も初めて妻の家族と会ったときは、みんな「シンチャオ!」と挨拶してくれました。

しかし、今では名前で呼びかけられるようになり、「おーい〇〇!」や「よう〇〇!」といった感じに変わりました。

「シンチャオ」と言われているうちは、まだ“お客さん”ということなのですね。

自分と相手の関係を意識しよう

上でも書きましたが、ベトナム語では自分と相手の関係性によって一人称(自分の呼び方)も変わります。

詳しく説明するとかなり細かくなりますが、旅行者向けのベトナム語フレーズは、こういった点を省いた「誰にでも使える表現」になっています。

そのため、意味は通じてもどこかよそよそしい印象を与えてしまうこともあります。

もしベトナム人ともっと親しくなりたいなら、こういった言葉の使い方も学んでみると良いでしょう。

まとめ

ベトナムの挨拶「シンチャオ」は便利ですが、実際にはベトナム人同士ではあまり使われないことがわかりました。

相手との関係性を意識し、適切な言葉遣いを覚えることで、より深くベトナムの文化に溶け込めるはずです。

ぜひ、挑戦してみてください!

 

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