手帳が続かない人へ。モチベーションを取り戻す3つの工夫
――書かない罪悪感をなくし、楽しみながら続ける心理的アプローチ
はじめに:書けない日があるのは当たり前
最初の数日は順調に続いていたのに、気づけば白紙のページが何日も。
そんなとき「自分は続かない人間だ」と落ち込んでしまう人は少なくありません。
けれど手帳は“続けること”が目的ではなく、“自分の生活を心地よく整えるための道具”です。
書けない日があっても、それは失敗ではありません。
むしろあなたの生活が今どんな状態かを教えてくれる「サイン」なのです。
ここでは手帳が続かないと感じている人が、罪悪感を手放し、再び楽しく手帳を使えるようになるための3つの工夫を紹介します。
1. 「書かない日」も手帳の一部と考える
白紙のページを見て「サボってしまった」と感じた経験はありませんか?
でも、その空白にはちゃんと意味があります。
忙しかった日、体調が悪かった日、何となく気分が乗らなかった日。
そんな日々も、あなたの暮らしの“リアルな記録”です。
たとえば——
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空白ページの端に「仕事でクタクタ」「外出多め」など、短く一言だけ書く
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何も書けなかった理由を後日メモしておく
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あえて空白を残して「この日もよく頑張った」と自分に◯をつける
こうすると書けなかったページも「意味のある1ページ」に変わります。
完璧主義を少し手放すことで気持ちが軽くなり、自然とまた手帳を開くようになります。
2. 「義務」ではなく「遊び」に変える
続かない理由の多くは「やらなきゃ」に縛られてしまうこと。
手帳を書くことが“管理”だけになると息苦しくなるものです。
そこで試してほしいのが“遊び”の要素を取り入れること。
たとえば——
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好きな色のペンやマーカーを使う
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シールやマスキングテープで季節感を出す
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「今日のベスト瞬間」を1行だけ書く
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写真や切り抜きを貼ってコラージュする
目的を「タスク管理」から「自己表現」に変えると、書く時間が義務ではなく“ご褒美の時間”になります。
誰かに見せるためではなく、自分だけの空間として楽しむことが大切です。
3. 手帳を「未来」ではなく「今」に使う
多くの人が手帳を“予定を書くもの”と思っていますが、予定が詰まっていないとページも空白になりがちです。
そんなときは発想を逆にしてみましょう。
「未来を管理する」手帳から「今を感じる」手帳へ。
具体的にはこんな使い方があります。
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今日の気分をひと言メモ
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感謝したことを3つ書く
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夜寝る前に「明日やりたいこと」を1行だけ
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出会った言葉や気づきを残す
こうした“記録型の手帳”は書くハードルが低く、しかも心の整理にもつながります。
過去と未来の狭間にある“いま”を残すことで、日常に小さな満足感が生まれます。
コラム:モチベーションは「続ける」ことでなく「戻せる」こと
手帳を続けるコツは、「モチベーションを切らさないこと」ではありません。
むしろ、「切れたときに戻せる仕組み」を持つこと。
たとえば——
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使いたくなるお気に入りの手帳を選ぶ
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書くタイミングを“朝コーヒーのあと”など、生活の流れに組み込む
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手帳仲間の投稿やYouTubeを見て刺激をもらう
一度止まってもまた自然に戻ってこれる道を作っておく。
それが“続ける力”になります。
まとめ:白紙も含めて、あなたの手帳は生きている
手帳のページが埋まっていなくても、それは「空白」ではなく「余白」です。
その余白があるからこそ、次に書く言葉が生きてきます。
書けない自分を責めるよりも「今の自分は少し休みたいんだな」と受け止めること。
そしてまた気が向いたときにページをめくればいい。
手帳はあなたを管理するものではなく、あなたを映す鏡です。
その鏡を少しずつ磨き直すように――
今日からまた手帳を開いてみませんか。


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