【書籍レビュー】『継続する技術』──習慣が三日坊主なあなたにこそ読んでほしい一冊
今回は習慣化が苦手な人のための超実用的な1冊『継続する技術 』を紹介します。
「今年こそ毎日筋トレ!」「英語の勉強を続けよう!」
…そう思っても三日坊主で終わってしまった経験、ありませんか?
そんなあなたにこそ読んでほしいのがこの本。
本書では、「人はなぜ続けられないのか?」「どうすれば続けられるのか?」を、200万人の習慣化データから得た心理的な仕組みと行動の工夫を分かりやすく解き明かしてくれます。
◆ 習慣化を成功させる“3つの原則”
本書で提唱される習慣三原則がこちら
- すごく目標を下げる
- 動けるときに思い出し行動する
- 例外を設けない
一見すると地味で、当たり前のようにも見えますが、どれも「人間の性質」に基づいた確かなルール。
続けられない人ほど、「完璧を目指して続かなくなる」落とし穴にはまっているのだと気づかされます。
◆ なぜ“高い目標”は続かないのか?
多くの人が習慣化に失敗する理由、それは「最初から高い目標を掲げるから」。
- 1日30分の筋トレ
- 毎日1時間の英語学習
- 毎朝6時起きで日記を書く
どれも素晴らしい目標だけど、続けられなければ意味がない。
むしろ、挫折の繰り返しは「自分には無理なんだ」という思い込みを生みます。
本書では、「5分以内に終わる小さな行動」を習慣のスタートにすることを強く推奨しています。
たとえば「靴を履いてストレッチするだけ」「英単語を1つ見るだけ」など、“これならできる”と思えるくらい低いハードルが大切。
✅ 小さな成功 → 自信 → 継続 → レベルアップ
この好循環をつくるのが、継続のカギ!
◆ 行動できる“タイミング”を狙え!
続かない理由は「時間がないから」じゃない。
本当の原因は、「動けるタイミングを見逃している」こと。
人には「行動しやすいタイミング」と「しにくいタイミング」があり、それは時間帯だけでなく、気持ちや環境にも左右されるんです。
だからこそ「動けるときに思い出し行動する」が大事になってきます。
「いつも朝にやろうと思ってたけど無理だった」なら、夜に少しでもやってみる。
「疲れてるけど何かしよう」と思った瞬間に、小さな行動を入れてみる。
“ベストな時間”よりも、“動けるタイミング”を大事にしよう、というメッセージが刺さりました。
◆ 継続には“例外を作らない”覚悟を
「今日は忙しいからサボっちゃおう」
「ちょっとだけズラして週末にやればいいや」
こうやって生まれる“例外”が、やがて習慣そのものを壊してしまう。
本書は明確に言っています:
「まあいいか」は、すぐに「もういいや」になる。
だからこそ、どんな状況でも最低限の行動を絶対にこなすという“自分との約束”が、継続の命綱になります。
もちろん、やる気があるときには5分以上やってもOK。でも、あくまで「最低限やる」ラインを下げたままにするのが鉄則です。
◆ “人間の性質”に抗わず、付き合う発想が大事
著者は「人は高い目標では続かない」という性質を変えることはできないと言います。
でも、「その性質に合わせた対策を取る」ことはできる。
つまり、“自分を責める”のではなく、“仕組みでサポートする”ことが重要。
- 続かないのは意志が弱いからじゃない
- サボるのは怠けてるからじゃない
この視点の転換が、多くの人にとって救いになると思います。
◆ まとめ:続かないのは、あなたのせいじゃない
『継続する技術』は、習慣化の挫折を何度も経験した人にとって、やさしく、でも本質的な処方箋になる一冊です。
3つの原則を守れば、「努力しない継続」がきっと手に入るはずです。
「続けることが何より苦手…」という人にこそ、ぜひ読んでみてほしい。
そして、“毎日5分の積み重ね”が、あなたの未来を変えていくはずです。
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