自宅で簡単ベトナム料理
〜本場の味を家庭で楽しむコツ〜
ベトナム料理というと「フォー」や「生春巻き」などが有名ですが、実は家庭でも意外と手軽に作れるものが多いんです。
ナンプラー(魚醤)やライスペーパーなど、少しだけ現地の調味料を揃えれば、ぐっと“ベトナム感”が出ます。
今回は日本の家庭でも作りやすいベトナム料理をいくつか紹介します。手軽さと本場の味のバランスを意識したレシピばかりなので、平日の夜ごはんにもぴったりです。
1. フォー・ガー(鶏肉のフォー)
ベトナムの国民食ともいえるフォー。
中でも鶏肉のフォー「フォー・ガー」はあっさりしていて、日本人にも人気です。
材料(2人分)
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フォー(乾麺)…120g
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鶏もも肉…1枚
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玉ねぎ…1/2個
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生姜…1かけ
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ナンプラー…大さじ1
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鶏ガラスープの素…小さじ2
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塩…少々
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レモン・パクチー・もやしなど…お好みで
作り方
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鍋に水(約1L)を入れ、鶏肉・生姜・玉ねぎを加えて煮ます。
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鶏肉に火が通ったら取り出し、スープを濾して再び鍋に戻します。
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ナンプラー・鶏ガラスープの素・塩で味を調えます。
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別鍋でフォーを茹で、器に盛ります。
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鶏肉を薄く切って乗せ、スープを注いで完成。
レモンを絞ったり、チリソースを加えたりして味変も楽しめます。
2. ゴイクン(生春巻き)
火を使わず、巻くだけ。忙しい日でもさっと作れる万能メニューです。彩りも良く、おもてなしにもおすすめ。
材料(2〜3人分)
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ライスペーパー…6枚
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むきエビ…6尾
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鶏むね肉(または豚肉)…100g
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春雨…30g
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レタス・きゅうり・にんじん・大葉など…適量
作り方
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エビと鶏肉は軽く茹でてスライス。春雨も茹でて水気を切る。
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ライスペーパーをぬるま湯に数秒くぐらせ、柔らかくする。
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具材をバランスよく並べ、手前から巻く。
たれの作り方(定番のピーナッツだれ)
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ピーナッツバター大さじ1
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ナンプラー大さじ1
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砂糖小さじ1
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酢小さじ1
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水大さじ1
混ぜるだけで濃厚なソースが完成します。スイートチリソースでも代用OKです。
3. バインセオ(ベトナム風お好み焼き)
外はカリッ、中はもちっとした米粉の生地が特徴のバインセオ。見た目は派手ですが、実は作り方はシンプルです。
材料(2枚分)
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米粉…100g
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ココナッツミルク…100ml
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水…100ml
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ターメリック…小さじ1/2(色づけ用)
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もやし…1/2袋
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豚バラ薄切り…100g
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むきエビ…6尾
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玉ねぎスライス…1/4個
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ナンプラー・塩…少々
作り方
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米粉・ココナッツミルク・水・ターメリックを混ぜて生地を作る。
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フライパンに油を多めに熱し、豚肉・エビ・玉ねぎを炒める。
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生地を薄く流し入れ、フタをして弱火で3〜4分。
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片面がカリッとしたらもやしを乗せ、半分に折る。
葉野菜に包んで食べるのがベトナム流。たれは「ヌクチャム」が定番です。
ヌクチャムの作り方
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ナンプラー:大さじ2
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水:大さじ2
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砂糖:小さじ2
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レモン汁:大さじ1
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にんにく&唐辛子:少々
混ぜるだけで万能たれが完成。生春巻きにも合います。
4. バインミー(ベトナム風サンドイッチ)
最近は日本でも専門店が増えましたが、自宅でも十分作れます。
ポイントは「なます」と「ナンプラー風味のソース」。
材料(2本分)
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フランスパン…2本
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チャーシューや焼き豚…適量
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きゅうり・パクチー…適量
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にんじん&大根のなます…適量
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マヨネーズ・ナンプラー・チリソースなど…少々
なますの作り方
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にんじんと大根を細切りにし、塩少々をまぶして10分置く。
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水気を絞り、酢・砂糖・水(各大さじ2)に漬けて30分ほど。
仕上げ
パンにマヨネーズを塗り、具材を挟むだけ。
ピリ辛のチリソースを加えると、一気に本場の味になります。
ベトナム料理をおいしくする3つのコツ
① ナンプラーを“控えめ”に使う
最初からたっぷり入れるとクセが強く感じます。
慣れないうちは少量ずつ加え、香りを確かめながら調整すると安心です。
② フレッシュハーブで香りを足す
パクチー、ミント、バジルなどを添えるだけで一気にベトナムらしさが出ます。
苦手な場合は、代わりに青じそでもOKです。
③ 甘みと酸味のバランス
ベトナム料理は“甘い・酸っぱい・しょっぱい”のバランスが命。
砂糖とレモン汁(または酢)をうまく使うと、深みのある味になります。
まとめ
ベトナム料理は「特別なスパイスが必要」と思われがちですが、実際にはナンプラーさえあればかなり再現できます。
それに、どの料理も素材の味を生かしたシンプルな構成。
油っこくなく、野菜もたっぷり取れるので日本の食卓にもぴったりです。
まずはフォーや生春巻きのような軽めのメニューから試して、慣れてきたらバインセオやバインミーに挑戦してみましょう。
平日の夜でも、少しの工夫で“ベトナムの風”を食卓に。
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