ベトナムの家族は近すぎる?日本の家族は遠すぎる?──親との距離感を比べてみた
こんばんは、Tetsuです。
今日は「日本とベトナムの親との距離感」について書いてみたいと思います。国際結婚をしてからというもの、日々の中で“文化の違い”を感じる瞬間は少なくありません。その中でもとくに大きな違いがあるのが、親との距離の取り方です。
日本の親子関係──ほどよい距離感が当たり前
日本では、成人すると自然に親元を離れ、一人暮らしを始めたり結婚したりして自立していくのが一般的です。
・実家に帰るのはお盆や正月など年に数回。
・電話やLINEは用事があるときだけ。
こうした“ほどよい距離感”が当たり前になっていて、それを「親孝行の一つ」と考える人も少なくないように思います。良くも悪くも「自分のことは自分で」という意識が強いのが日本的かもしれません。
ベトナムの親子関係──毎日でもつながっていたい
一方でベトナムは真逆です。大人になっても、結婚してからも、親とのつながりはとても濃いまま。
・ほぼ毎日、電話やメッセージをやり取りする。
・「元気?」「今日は何を食べた?」といった何気ない会話を欠かさない。
・実家にお金や食べ物を送るのも当たり前。
私の妻も毎日ベトナムの実家に電話をしています。30分から1時間、家族と話し込むことも珍しくありません。最初は驚きましたが、ベトナムではごく普通のことだそうです。
ふたつを比べてみると
同じ「親子関係」でも、背景には大きな文化の違いがあります。
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連絡頻度:日本は月単位、ベトナムは日単位。
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サポートの仕方:日本は必要なときに限定的、ベトナムは生活の一部として日常的。
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結婚後の変化:日本は「親離れ子離れ」が強調されるのに対し、ベトナムは「家族の輪が広がる」感覚。
距離があるからこそ気楽に感じることもあれば、距離が近いからこそ安心できることもあります。
実際に感じたこと
私は日本で育ってきたので、最初は「毎日そんなに話すことがあるの?」と驚きました。けれど、妻の家族が楽しそうに話している様子を見ていると、血のつながりが与えてくれる安心感を改めて実感します。
逆に、日本の家族とのやり取りはどうしても少なくなりがちで、たまに連絡するときには少しよそよそしさを感じることも…。
おわりに
「親との距離感」は国によってまったく違います。日本は遠く、ベトナムは近い。どちらが良い悪いではなく、それぞれの文化に合った心地よい距離感があるのだと思います。
私自身は、両方の文化に触れたことで「ときどき日本の親にも電話をしてみようかな」と思うようになりました。小さな一歩ですが、親との距離の取り方を見直すきっかけになっています。
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