こんばんは、テツです。
家族、恋人、友人、近所の人、職場の同僚などに対してですか?
もしかしたら見ず知らずの人に対してとか?
「ありがとう」と言うのは自分に対して親切にしてくれたことに対して、相手に感謝を伝えるために言うと思います。そんな感謝を伝える「ありがとう」ですが、実はベトナム人の方達はほとんどこの言葉を使いません。誤解しないでいただきたいのですが、ベトナムの方達が感謝の気持ちを持って無いとか、「ありがとう」という言葉が無いとかではありません。
それではなぜ「ありがとう」と感謝を伝えないかとかというと、「伝える必要がない」からです。このことについて最初私も大分戸惑いました。
しかしその理由を知り、実際に妻や妻の家族、友人と触れ合うことで今では納得しています。
この記事ではそんな「ありがとう」を使わない理由を説明したいと思います。
これを読めばベトナム人に「ありがとう」と言われなくても誤解しないですみますよ。
自分の仕事を手伝ってくれた、プレゼントを貰った、食事をご馳走してくれた、困っている時に助けてくれたなど、何か自分のためにしてくれた時に言うことがあるかと思います。
それ自体は良いことだと思いますが、日本人の場合は特にその都度毎回言う事が多いかと思います。例えばあなたが相手の自宅に食事の招待を受けたとしましょう。
その場合こんな感じになりませんか?
・まず招待を受けた時点で「ありがとう」
・自宅を訪問した際に「招待してくれてありがとう」
・次に会った時も「この前は食事に招待してくれてありがとう」
・・・書いてて大げさかと思いましたが、実際この中の8割ぐらいは言うと思います。(というか私は言う)
これがベトナム人同士だった場合、おそらく食事が終わった時に「美味しかったよ、ありがとう」と言うくらいでしょうか(それもない場合がある)
自宅を訪問した時も、帰る時も、もちろん後日改めても感謝は伝えません。
くどいようですが、ベトナム人に感謝の気持ちが無いわけではありません。
ではなぜそれを相手に伝えないのか?
それはベトナム人の文化と人々の繋がりが関係しています。
ベトナム文化は助け合いの文化
ベトナムでは今でも人と人が助け合うことが常識であり、当たり前の事として定着しています。
もちろんこれは、自分も相手のためにすることが当たり前との考えもあっての事です。
一方的に求めるのではなく、双方合意の上で感謝のやり取りが無いとも言えます。
ちなみにビジネス上やお客相手であれば使うことは多いそうです。
飛行機の機内アナウンスやホテルのサービスなどですね。
親しい関係ではないので、感謝を伝えるようです。
そんなわけでベトナム人に対して日本人的ななんでも感謝を伝える事をすると、「普段は感謝していないのか」と誤解され、逆に失礼にあたります。
私も妻と交際したての頃、妻がお弁当を作ってきてくれたことに感謝を伝えたら、「彼氏にお弁当を作ってくるのは当たり前だから感謝はいらない」と言われました。
まだベトナム文化をそこまで知らなかったのでビックリしたのを覚えています。
感謝を相手に伝えるこは、感謝を伝えた事以外は感謝していない、となるようです。
しかしながら「感謝をしなければならない」と義務感がある事が多いのも事実です。
例えば日本人なら相手に何かしてもらって感謝を伝えなければ、心では感謝していても相手には良く思われないでしょう。
そんな中、感謝を常として特別視しないベトナム文化は素晴らしいと感じます。
皆さんはどちらの方が好きでしょうか?
ちなみに私は妻に感謝していることは常に伝えるようにしています。
(もちろん妻には日本的感謝の考え方を説明した上でです。)
妻も日本の文化に合わせてくるため、感謝をたくさん伝えてくれます。
本当にありがたいです。
これからベトナム人と付き合う予定のある方、感謝の伝え方は慎重にしてください。
適切な感謝の伝え方が分かれば、相手との素晴らしい関係が築けるかと思います。
この記事が少しでも役に立てば幸いです。
それではまた。
コメント